肺炎で死亡(3)

父が2週間ほど風邪で寝込んだらしい

2週間も?

よっぽどだけど

不思議じゃなくなってしまってる

 

 

ようやっと治ってきたというので実家に行った。

父の様子を見て

食事をして

そう、気道パイプをつけて以降父は皆と一緒に食事はとらなくなった

流動的なものを、気管に入らないように慎重に食べなければならないから

見られるのも嫌なのだろう、

家族は別々に食事をとる。

じいじそろそろ食べ終わったかな?娘は優しい

 

そして寝た。

 

次の朝

とっくの昔から早く起きてこれる状態ではなかった父だから

なかなか1Fに降りてこないのを気に留めずにいたら

2Fで母が騒いだ

「どうしようーどうしようー」

こんな生活でも続いてしまえば日常

事態がのみこめずなんとなく2Fへ。

父がふらふら意識もうろう階段なんか降りようとしたら絶対に落ちるのは確信できた。

 

救急車!

おちつけ

大丈夫

もう呼んだ

おちついて

つかまって

ほらきた

もうきたからね

速かったよ

父がふらふらで起きてきたんです!

了解

サチレーション。。。40

40!?本当か!?

40です!

◯◯病院です。

1回目の受入れ要請です。患者サチレーション40。70歳男性。受入れ可能でしょうか?

はい△△病院救急です。

1回目の受入れ要請です。患者サチレーション40。70歳男性。受入れ可能でしょうか?

□□病院救急!

1回目の受入れ要請です。患者サチレーション40。70歳男性。受入れ可能でしょうか?

◯◯病院です。

2回目の受入れ要請です。患者サチレーション40。70歳男性。受入れ可能でしょうか?

はい△△病院救急です。

2回目の受入れ要請です。患者サチレーション40。70歳男性。受入れ可能でしょうか?

□□病院救急!

2回目の受入れ要請です。患者サチレーション40。70歳男性。受入れ可能でしょうか?

ど、どこも受入れてくれないんですか。。。?

大丈夫です。3回目にはどこかが折れます。

既に40分くらい経過している。

◯◯病院です。

3回目の受入れ要請です!患者サチレーション40。70歳男性。受入れ可能でしょうか?

了解急行します!

ファーフォーファーフォーファーフォーファーフォー

救急隊のかたは沈着冷静だ

正直悔しいという本音も教えてくれた

我々は諦めずに電話し続けるのが仕事です、と

車内に飛び込んだ私以外の

いつまでたっても出発しない救急車をイライラしながら見守っていた家族に後で伝えなくては。

 

ファーーフォーーファーーフォーーファーーフォーーファーーフォーー

 

みんなが道を譲ってくれる

その優しさで涙が溢れた

この国がやっぱり大好きになった

 

サチレーション40ってなんですか?

酸素の量なんですが、死んでておかしくない値なんです。

そ、う、で、す、か。。。

 

運び込まれた病院は

一番最初に父が行った

デスモイドを発見してくれた病院だった

最先端ではないが優しい誠実な人が多くいる病院なんだろうな

この田舎を支えている病院だもんな

と思った。

 

そこからはあまり記憶がない

気がついたら父にはいろんな機械に繋がれ

苦しいのかバタバタ暴れ

ベッドに縛り付けられている

気がついたら

私と母のための泊り込みの支度は妻がしてくれたようだ

娘をたのむ

 

気がついたら

誤嚥性肺炎です。

誤嚥性肺炎?

食べ物が誤って肺側に入ってしまい、それが元で肺炎を起こします。

見てください肺が真っ白です。

 

 

 

肺が機能しなければ

酸素がとりこめない

サチレーションは90を切ったら呼吸困難状態だそうだ。

救急隊員さんの言っていたとおりだ

40は死んでておかしくない値

親父は窒息しているのだ

2週間肺炎で倒れていたんだ

息ができない苦しさで暴れまわっている

あたりまえだ

しばらくすると気を失うように眠る

起きたらまた暴れる。

やっぱり寝てたんじゃない気を失っているんだ!

おやじーおやじー

 

多臓器不全が起こっています

 

つまりあれだろ?

酸欠で細胞1つ1つが窒息してるんだろ?

もうわかるよそんなこと

 

誤嚥性肺炎って

誤って飲んじゃったって

あんな飲み込みづらい管つけたからじゃん

放射線治療なんてやってガンを逆に目覚めさせちゃって

何度も手術する度胸がなかったからじゃん

 

(続く)